スイス政府観光局によると、昨年度から年1回実施している「スイススペシャリスト資格試験」の今年度の合格者は、受験者31名のうち20名であった。受験者の地域は、東京や大阪、福岡、沖縄、所属企業は旅行会社、ツアーオペレーター、航空会社からの参加であった。9月上旬に開催するワークショップで認定式を行う予定。

　スイススペシャリストは、スイスに関する知識を習得し、バラエティ豊かな商品開発や、顧客への適切なアドバイスが可能なスイス旅行のプロフェッショナルを意味しており、受験の資格者はスイス方面の商品企画販売に携わっている旅行業界勤務者。受験者は、スイス政観提供の資料や公式ウェブサイトを利用し、スイス関連の情報を自習、合計250問の四択問題とスイス旅行のモデルコースの作成試験を受ける。合格の基準は95％以上の正解率で、不合格の場合は、試験実施日から約1ヵ月後に追試を受けることができる。合格後の資格保有期間は、合格の翌年1月から2年間で、資格保有の継続のためには、スイス政観が開催する販促関連行事に年2回以上参加し、またスペシャリストとしての経験を題材にしたエッセイを2年ごとに提出する必要がある。

　資格保有者には、「スイススペシャリスト資格書」と名刺に貼り付けられる認定シール、記念品を贈呈するほか、旅行商品パンフレットへのスイススペシャリストのロゴマーク使用権、観光局公式ウェブサイトでの紹介、研修旅行などへの優先参加などの特典を提供していく。