アルペンルート、上期は約600名を集客、来年度は売りやすさを意識し1000名目指す

  • 2007年8月20日
 オーストリア政府観光局、ドイツ観光局、スイス政府観光局が共同で実施するプロモーション「ヨーロッパ・アルペンルート」は、プロモーション開始後の初のシーズンとなる2007年度上期において、14社が16コースの商品を造成し、合計で約600名を集客した。これを受け、3観光局は共催の共同セミナーで、来年度には「3ヶ国の文化や食事、ショッピングが楽しめる」というメリットに加え「売りやすさ」を意識し、1000名の集客を目指す方針を示した。

 セミナーでは、3コースのモデルコースを紹介。ノイシュヴァンシュタイン城やユングフラウヨッホ、ヴィース教会、ベルン、ベルニナ特急など、人気のデスティネーションや観光素材を組み込み、旅行会社にとって売りやすいコースを案内。上期と同様に、ロゴや後援名義を使用するには、下記の指定都市を組み込むなどの諸条件があるが、「指定都市のみに縛られず、売れ筋のデスティネーションを組み合わせるなど、それぞれの創造性を発揮してほしい」とし、対象都市として指定していない都市以外にも門戸を開く可能性を示唆した。また、プロモーション用のギブアウェイとして、ドイツ、アルプスのミネラル岩塩「アルペンザルツ」と「ベルニナ特急ストラップ」を用意しており、コースの内容や集客人数によって提供していく。

 後援の条件は、3ヶ国中の2ヶ国において宿泊数が1泊の場合は「ヨーロッパ・アルペンルートロゴ」の使用を許可。3ヶ国すべての国において宿泊数が2泊以上の場合は、「ヨーロッパ・アルペンルートロゴ」と「3ヶ国観光局後援・ロゴ」、「共同企画キャッチフレーズ」の全ての使用を許可する。対象地域は下記を参照のこと。

▽後援許可指定都市・地域

スイス:グラウビュンデン州(ダヴォス、サンモリッツ、ポントレジーナなど)、ティチーノ州(ルガーノ、ベリンツォーナ、ロカルノ、アスコーナ)
ドイツ:オーバーバイエルン地方(ベルヒテスガーデン、バート・ライヒェンハル、ミュンヘン、フュッセン、ガルミッシュ・パルテンキルヘン、フライラッシンク、インツェルなど)
オーストリア:チロル州(インスブルック、ゼーフェルト、サンクト・アントンなど)、フォアアールベルク州(レッヒなど)