中国湘西自治州、少数民族の伝統文化で訴求、今後はメディア露出など検討

  • 2007年8月8日
 中国の湖南省湘西土家族苗族自治州は、土家族や苗族という少数民族の伝統的な文化や歴史を中心に訴求を図り、今後メディア露出などの施策を検討していく。自治州人民政府副州長の胡章※氏によると、両民族は2000年に及ぶ歴史を持ち、音楽や舞踊、織物、装飾品などの独自の文化を持つ。また、国家歴史文化名城に指定される鳳凰古城などの文化的な遺跡、遺産や、雄大な自然の中で川下りが楽しめる猛洞河、自然生態保護区や国家森林公園など観光資源が多く、中国中央テレビからは「中国十大魅力都市」にも選ばれているという。さらに北の張家界蓮花国際空港と南の銅仁大興空港、周辺の主要都市と接続する鉄道に加えて、2008年3月には高速道路も完成するなど、北京や上海、広州などからのアクセスも良いという。

 現在、同州を訪れる日本人の数は年間4000人から5000人ほど。今後は需要喚起を目指し、業界向けの情報提供とともに、消費者向けにメディア露出も実施したい考え。中国国家観光局(東京)課長の蘇濤氏も、「情報発信などの面で積極的に協力していく」と語った。

※は月(ツキヘン)に生