カタルーニャ州、FCバルセロナ来日で業界にアピール−インセンティブも

  • 2007年8月8日
 スペイン政府観光局はFCバルセロナの来日にあわせ、旅行業界関係者を集めたカタルーニャ州の観光セミナーを開催した。来日したカタルーニャ州観光局マーケティング・ディレクターのジョルディ・セカイイ氏はバルセロナについて、北のピレネー山脈沿い、地中海海岸沿い、エブロ川沿いと三角地帯となっており、それぞれの地域がバルセロナから100キロから200キロ程度で気候や風土が変化し、それぞれの地域で楽しみ方が豊富であることをアピール。起点となるバルセロナはアジア方面をはじめ、国際線の接続が増えており、バルセロナとしても歴史、芸術文化のほか、ワイン、クルーズなど新たな観光素材が加わっているという。特にクルーズについては、欧米を中心に訪問者が増加しており、昨年は年間の累計で700隻が寄航しているという。

 なお、カタルーニャ州観光局は1年以内にも17ヶ国語に対応するサイトを開設する予定。この言語には日本語も含まれるが、このサイトを活用して情報発信を強化していく方針だ。

 また、FCバルセロナのチーフ・マーケティング・オフィサーのダニエル・シュレッサー氏は本拠とするカンプ・ノウ・スタジアムを活用し、ミーティング、イベントなど企業需要を日本でも広めたいという。特に、「バルセロナは欧州の他の著名なチームの本拠地と異なり、サッカーだけでなく、観光素材も揃っており、インセンティブなどを組みやすいデスティネーション」と語り、今後に期待を示している。このほかにも、ボックス席でサッカー観戦ができるVIPチケットの手配、選手のロッカールームの見学もできるツアーなども紹介した。