宿泊旅行者数は例年並も父母世代が減少、シニア増加−じゃらん調査

  • 2007年8月3日
 じゃらんリサーチセンターが実施した「じゃらん宿泊旅行調査2007」によると、2006年度(2006年4月〜2007年3月)の国内宿泊旅行者の延べ人数は前年度比2.8%減の約1億7400万人、延べ宿泊数は5.%減の約2.93億泊であった。年間平均旅行回数は0.11回減少し2.77回に、宿泊旅行をした割合は2.4ポイント減の64.7%となった。ただし、延べ人数や宿泊旅行回数の微減は、05年度が「愛・地球博」効果で旅行実施者が増加したことによる反動と推測している。

 延べ宿泊旅行者数、延べ宿泊数を年代別に見ると、ファミリー層の根幹となる35歳から49歳の男女の減少が目立つ。06年度と04年度を比較すると、同年代の延べ宿泊旅行者数は06年度が3680万人で8.2%減少、延べ宿泊数は6053万泊で11.3%減少している。これを50歳から79歳のシニア層が補完し、延べ宿泊旅行者数は04年度より23万人増、延べ宿泊数は301万泊増となった格好だ。

 また、06年度の宿泊旅行の費用総額は2%減の8兆6480億円であったが、1回の宿泊旅行の費用は300円増の4万9500円。そのうちパッケージ旅行は1兆4478万円で、利用割合は前年比0.3ポイント増、04年度比で1%増となっている。費目別で減少額が高いのは宿泊費で、前年度比で3.6%減、04年度比で7%減の2兆3005億円であった。

 なお、都道府県別の延べ宿泊旅行者数は、1位が東京で1610万人、2位が北海道で1298万人、以下、長野、静岡などと続き、8位の千葉県までは前年度と順位に変更がなかった。また、テーマ別で都道府県をランキングした場合、「魅力ある特産品や土産物」「魅力的名宿泊施設」「地元のホスピタリティ」で沖縄県が1位に、「子供が楽しめるスポット」「大人が楽しめるスポット」「若者が楽しめるスポット」では千葉県が1位。「地元ならではの美味しい食べ物」では高知県が1位となった。宿泊者数の多い東京はいずれも上位3位にはランクインしていなかった。