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ドバイ、クルーズやウェディングを切り口に新顧客層を開拓へ

  • 2007年8月1日
 ドバイ政府観光・商務局は、今後「クルーズ」や「海外ウェディング」などのテーマを鮮明に打ち出し、団塊・シニア世代やファミリー層などの新たな顧客層の開拓、ウェディング需要の喚起を目指す。ドバイ政観とコスタクルーズは7月31日、共同でセミナーを開催、先ごろ両社が締結した協定のうち、共同での活動の日本での展開を開始した。

 ドバイ政観によると、2006年の日本人宿泊者数は前年比37.4%増の8万1346人で、2007年の第1四半期も44.6%増の2万4638人。増加の要因として、7月から9月の期間の増加率が良く、旅行目的のレジャーとビジネスの割合を6対4程度と分析。このうち、ドバイの主要セグメントは「ハネムーナー」と「女性同士・母娘」、「富裕層」、「MICE」だが、団塊・シニア世代、ファミリー層の集客を目ざし、交流や文化体験をテーマに「ラマダン・キャンペーン」を実施しているところ。

 日本代表のグレン・ジョンストン氏は、「クルーズのマーケットは今後拡大していくと考えている。コスタクルーズと共同でのプロモーションは来年以降も実施していく」と語り、ドバイがクルーズ・デスティネーションとして認知されるよう、セミナーの開催や日本語のブロシャー「クルーズ・デスティネーション・ドバイ」の作成など、情報提供を充実していく考え。

 また、ウェディングでは、既に一般消費者からの問い合わせが増えてきており、現地の有名ホテルがウェディング・プランを提供。さらに、日本のウェディング会社も進出の機会を伺っているという。ドバイ政観は「ラマダン・キャンペーンと同様に、今後はウェディング・キャンペーンも実施していく」方針だ。なおドバイ政観は、9月中旬に日本語のセールスガイドの発行を予定、個別請求に対応する。