ハイアット、日本はじめアジアでのホテル開業に注力−60軒の半分がアジア

  • 2007年7月25日
 ハイアット・ホテルズ・アンド・リゾーツは「ハイアットフェア2007」を開催、これに合わせて来日したハイアット・インターナショナル・コーポレーション・マーケティング・オペレーションズ副社長のサラ・カーニー氏、ハイアット・インターナショナル・アジアパシフィック・アジア太平洋地区マーケティング副社長のグラハム・カーダー氏、日本ハイアット取締役副社長の阿部博秀氏らが近況を語った。カーニー氏によると、各国言語で展開しているホテルの予約機能のうち、日本語は昨年、概ね250万ドルの実績を収めたという。これは客室収入のみで、海外での予約もあるため日本のアウトバウンドに限った数値ではないものの、アメリカ市場の成長率が鈍化しているだけに、今後は日本語を初め、フランス語、スペイン語、ドイツ語、ロシア語など各国語で展開しているバージョンの伸びは「30%から40%程度」と期待感を示すとともに、今後、分析をしていく対象との考えを示した。

 ハイアットが現在、全世界で新規ホテルの開業を手がける60軒のうち、アジア太平洋地域では30軒と半数を占め、さらにこのうち20軒が中国、6軒がインド、3軒がタイ、1軒が日本という。中国では今年は上海、ジンジンシティ、広州で開業するほか、来年にはパーク・ハイアットブランドで北京と上海にそれぞれ開業する。特に、北京は中国では初の「パーク・ハイアット」となる予定。上海については森ビルが開発するビルの最上階を占有する計画で、オープン時には世界で最も高い位置にあるホテルになる予定だ。

 また、ハイアットは日本には現在、東京で3ブランド3ホテルのほか、大阪の1軒、福岡2軒、京都、箱根で展開する計8軒のホテルに加え、「関東圏での開業を目指していく」として開発中の案件について言及。阿部氏はその他について「大阪、名古屋、沖縄などにハイアット・ブランドが展開しても良いのでは」とも言及し、検討中の案件以外にも積極的な展開について示唆した。さらに、既存のホテルについても、パーク・ハイアット東京ではスイートルームの改装の実施、箱根の犬と共に滞在できる客室の稼動がカテゴリー別では最も高いなど、提供するサービスの拡充などについても紹介した。