オーストリア政観、ハプスブルク家にゆかりの4都市を中心に新素材を紹介

  • 2007年7月25日
 オーストリア政府観光局は24日、オーストリア・トラベルセミナーを開催し、今年のテーマであるハプスブルク家にゆかりの深い4都市を中心に、新しい観光素材を紹介した。4都市は、ハプスブルク帝国の首都であったウィーンに加えて、インスブルック、グラーツ、ザルツブルクだ。同政観では今月に、これらの都市と、インスブルックやザルツブルクに近い自然を楽しめる地域についてのプランニングガイドを作成しており、今後4都市を中心に訴求していきたい考えだ。

 オーストリア政府観光局局長のフォルカー・ヤインドル氏は「円安の問題で厳しい環境だが、商品を値下げするのは得策ではない。新しい観光素材を加え、商品を魅力的にすることで旅行者を満足させてほしい」と協力を訴えた。

 例えばウィーンでは、シェーンブルン宮殿以外に、王宮宝物館や王宮礼拝堂などが敷地内にあるホーフブルク王宮やハプスブルク家代々約140名の棺が安置されるカプチーナーグルフト、ブリューゲルやルーベンス、デューラーなどの作品を収蔵する美術史博物館などを紹介。またグラーツでは、シュロスベルク(城山)と時計塔、グラーツ王宮の二重らせん階段、ツォイクハウス(武器庫)などの見所を提案した。

 オーストリア政観では、プランニングガイドのほかに情報誌「セアヴス」やセールスマニュアルなどの資料を作成し、業界向けに提供している。またセアヴスでは、ハプスブルクの特集を組んだ臨時増刊号なども発行しており、イベントなどで消費者向けにも配布している。今後のプロモーションとしては、9月3日にチロル州のセミナーを、業界向けと一般消費者向けの2部構成で予定しているほか、8月10日にはヨーロッパ・アルペンルートのセミナーを、スイス政府観光局とドイツ観光局と共同で開催する。ヨーロッパ・アルペンルートでは、新聞広告も出す予定だという。