国交省、インターンのワーキンググループを設置−産・学の共通認識づくりへ

  • 2007年7月24日
 国土交通省はこのほど、「観光関係人材育成のための産学官連携検討会議」を受け、「インターンシップ活用ワーキンググループ」を設置した。検討会議は観光立国推進基本法に基づき、観光振興に寄与する人材を学生段階から育成するために、産学官が連携、協力していく体制の構築を目指すもので、このうちインターンシップについて、学生に在学中、専攻や将来のキャリア目標に関係する就業体験を提供、かつ受入れ側の観光業界への人材確保を促進し、実践的で観光産業の中核を担いうる優秀な人材の育成を図ることを検討していく。

 今回のワーキンググループの設置は、実際にインターンシップが実施される場では、企業と大学の間に受入れの体制や内容などの共通認識がない場合があり、実施に至るまでに双方の間で多大な労力をかけて協議を行う必要がある、といった問題意識による。また、参加する学生の担当する作業が単純作業となる場合が多く、業界を理解できるものになっていないことも問題として挙げている。23日に国交省が開催した第1回のワーキンググループでも、国交省総合政策局で観光を担当する官房審議官の西阪昇氏が「受け入れ方や育て方が課題」と述べ、「大学、産業界、自治体が連携して協力していく必要がある。このような場で大きな枠組みを決め、その後を個別に協議する」ことが望ましいあり方であるとの認識を示した。国土交通省、文部科学省、厚生労働省以外の参加者の詳細は以下を参照のこと。

▽出席者一覧(氏名/団体/役職)

□大学関係
津久井良充氏/高崎経済大学/地域政策学部観光政策学科長
草野健氏/明海大学/ホスピタリティ・ツーリズム学部長
増子勝義氏/城西国際大学/観光学部副学部長
宍戸学氏/横浜商科大学/商学部貿易・観光学科准教授
小畑力人氏/和歌山大学/理事・副学長
篠原淳氏/山口大学/経済学部観光政策学科長
木村勝彦氏/長崎国際大学/人間社会学部国際観光学科長
花井正光氏/琉球大学/法文学部観光科学科教授
内藤錦樹氏/桜美林大学/ビジネスマネジメント学群教授
中野雅博氏/立命館アジア太平洋大学/副学長
廻洋子氏/淑徳大学/国際コミュニケーション学部教授

□観光関連団体
奥山隆哉氏/日本旅行業協会 /理事兼事務局長
小久保正保氏/全国旅行業協会/理事兼事務局長
満野順一郎氏/日本ホテル協会/事務局長
新井俊明氏/国際観光旅館連盟/事務局長
中村義宗氏/日本観光旅館連盟/専務理事
佐藤輝久男氏/日本観光協会/常務理事
英紀一氏/日本ツーリズム産業団体連合会/常任理事兼事務局長