旅行のきっかけはテレビ、旅行先選びはガイドブック−女性の海旅実態調査

  • 2007年7月20日
 ジェイ・アイ・シーの旅の販促研究所はこのほど、日本人女性の海外旅行実態調査を実施した。これは今年3月に最近3年間に海外旅行の経験のある1388人の女性を対象としたインターネット調査。

 これによると、旅行の情報収集源として、旅行に行くきっかけはテレビ番組が最も多く41.3%となり、次いで旅行会社のパンフレットが31.8%、旅行雑誌が30.5%、次いでガイドブックが29.2%となった。旅行先の選定ではガイドブックが39.4%、次いで各種ホームページが33.0%、旅行会社のパンフレットが31.3%、旅行雑誌が24.6%、テレビが20.7%となった。旅行内容の詳細の決定には旅行ガイドブックが46.6%と最も高く、次いで各種ホームページが38.0%、旅行会社のパンフレットが32.9%と続いた。

 調査は旅行意識や行動から、旅行に対する6つの分類を提示。まず、旅行頻度の最も高く日ごろから積極的に仲間より早く情報収集し、自分の意見で旅行先を決め、かつ周りからアドバイスを求められる「トラベルリーダー型」が12.5%。治安・安全のほか宿泊施設のグレードや立地、航空会社を重視し、特定の方面でゆっくりと楽しむ「マイペース型」が20.7%。海外旅行にそれほど積極的でない「ノンポリシー型」が20.4%。友人や知人、姉妹、兄弟との旅行が多く、気のあう仲間と旅行をするものの情報収集や企画は他人任せの「フォロワー型」が13.3%。一人旅も多く、できるだけ行ったことのない方面を旅行したく、パッケージを利用しない「セルフプラン型」が14.7%。出発日や時間、旅行日数、見所の多さなどを重視し、価格志向、かつ格安パッケージの利用が多い「格安パック型」が18.4%となったという。

 この6つの分類は年齢層では学生がノンポリシー型、フォロワー型、格安パック型がそれぞれ20%から25%を示しているが、20代未婚OLではノンポリシー型や格安パック型が減少。30代未婚OLはセルフプラン型が20%を超え、年齢を重ねると共に旅行経験をすることで旅行意識、行動が変化していくことを示している。ただし、子供無し主婦(25歳〜49歳)はマイペース型が27.7%で他の分類に比べ多いものの、ファミリー主婦(25歳〜49歳)、熟年主婦(45歳〜59歳)、シニア(60歳代)と大きな数値の変化は無く、社会経験なども関係していることが類推される。

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