ルックJTB、上期目標の69万人をほぼ達成の見込み−下期も質・量ともに追求

デスティネーション別では好不調が鮮明。特に、ハワイ、ミクロネシアは伸び悩んでいるとしているが、ヨーロッパは価格が上昇傾向にあるが熟年世代を中心に堅調、アジアや中国は2桁の伸びで好調となっており、下期については「若干の停滞も想定されるが、質、量の両面を追いかけていく」(北島社長)という方針。全方面で下期は3%増の71万9000人を目標としており、年間では3%増の141万人を達成したい考え。
▽下期は添乗員付きアメリカを拡充
下期商品は上期と同様、団塊世代の後押し、季節に着目した旅行、トレンドのあるデスティネーションを追った展開となる。団塊世代向けには、アメリカへの添乗員同行ツアーを設定し、「アメリカ合衆国」と銘打ち展開し、グランドキャニオンとヨセミテの周遊、ボストンとワシントンの周遊などを揃え、期中にも商品を展開していく。また、オーストラリアでは「面」を意識し、各州を巡る「掘り下げた旅」を設定した。季節でも冬のイエローストーンを訪問する企画を設定、これまでの「アメリカ=大自然=夏」という概念を取り除いた商品を作った。中国でも九寨溝に訪問するツアーで、飛行機で移動するものの、昨年の運航が不安定であったことから前後の移動に1日かけるスケジュールを組むなどしてパンフレットに明記することで、旅程と旅の魅力を両立させた。
トレンドのデスティネーションとしては、関西空港から直行便が就航するマカオをはじめ、ホテルを目的地とする旅行にも対応。特にバリのアマン、フォーシーズンズに宿泊するツアーが引き続き人気が高いことから、JTBの仕入力を活かし、消費者のニーズに応えていくという。
▽ルックJTB上期、下期の販売動向(方面、上期、下期、年間、カッコ内は前年比)
ハワイ 13万4000人(5%増)/13万2000人(同)/26万5000人(1%増)
ミクロネシア 11万6000人(10%減)/12万8000人(同)/24万4000人(5%減)
アメリカ 3万6000人(13%減)/3万4000人(2%減)/7万人(8%減)
ヨーロッパ 8万9000人(4%増)/7万6000人(4%増)/16万5000人(4%増)
アジア 22万8000人(11%増)/24万4000人(9%増)/47万2000人(10%増)
中国 4万3000人(16%増)/5万人(11%増)/9万3000人(13%増)
オセアニア 4万6000人(3%増)/5万5000人(同)/10万1000人(1%増)
合計 69万1000人(3%増)/71万9000人(3%増)/141万人(3%増)