コロラド州政観、「西部劇の景色」などの独自性でアピール−プロモーションも継続

  • 2007年7月17日
 コロラド州政府観光局は、「西部劇の映画で観た景色」など同州の独自性のあるイメージや素材で訴求を図っていく。13日に業界向けに開催したレセプション「コロラド・ナイト」のなかで明らかにした。

 同観光局PRディレクターの米田浩子氏は、同州の観光について「自然やウィンタースポーツだけでは他のデスティネーションに埋もれてしまう」という認識を明らかにする。そして、「コロラドには西部劇の中で観た景色、世界があり、またゴールドラッシュ、シルバーラッシュの時代に作られた鉄道や登山列車など、合計10本もの鉄道が走っている」とし、これらの独自性をアピールして差別化を図っていく考えを示した。ただ、これらの素材については「どちらかというと男性向けではないか」と語り、「コロラド訪問のルートが、日本からアメリカ西海岸を経由するというものが中心である以上、お金と時間に余裕のある層がターゲットになってくる」と言及した。またレセプションでは、旅行業界マーケティング・ディレクターの桑原一浩氏がアスペンやボルダーなどについて触れ、特にアスペンは秋期の紅葉が魅力だと説明した。

 今後のプロモーションの予定としては、1つの地域を限定することはせず、まずはデスティネーションとしてのコロラド州を認知してもらうことに注力する。具体的には、メディア露出では上記のような独自性のアピールを実施し、業界向けには今回のような懇親の機会を継続的に設けるなど、消費者と業界の両面に向けて情報発信を行っていく構えだ。

 なお、必要性が訴えられている直行便について米田氏は、「デンバー国際空港が中心となって積極的に働きかけをおこなっている。ボーイングB787型機の就航などを機会に実現してほしい」と期待を表した。