インターコン香港、日本人スタッフ8名に、サービス強化し、客数増加へ

  • 2007年7月11日
 インターコンチネンタル香港の総支配人兼社長のジャン−ジャック・レイベル氏は、改装終了に伴う来日会見の席で、「日本人客の受け入れに全力で取り組み、日本人客を伸ばしたい」と、日本を重視する姿勢を強調した。同ホテル全体の顧客のうち、日本はアメリカの45%に次いで2番目に多く、20%程度を占める。
 
 そこで先ごろ、日本向けウェブサイトを開設。これは宿泊予約は旅行会社や同ホテルの予約センターでできるものの、レストランやスパの予約に対する問い合わせが多いことから「日本人の利用者にあわせたサイトを作る目的で、同ホテルの日本人スタッフの意見を集約した。また、日本人採用も年々増加させ、現在8名のスタッフがコンシェルジェやフロントデスク、スパなどで対応。レストランスタッフやポーターなど、サービスポイントのスタッフには日本語レッスンを開始し、ホテルからインセンティブを与える取り組みも推進しているという。このほか、アメニティには浴衣も用意。日本語による料理教室のアクティビティや、日本語新聞のサービスも提供する。


▽客層を知るのは旅行会社。積極的な提案を歓迎

 FIT化が進行するといわれる現在だが、同ホテルの日本人客の予約の50%が旅行会社経由で、この割合はここ数年、変化がない。ただし、日本地区担当部長の山口有子氏は「母娘やOL層は相変わらず多いが、キャリアウーマンの1人旅や熟年のカップル、子供連れの若い夫婦なども増えた」と客層が多様化していることを指摘する。レイベル氏は「どの層のお客様のニーズを満たすことが大切」として、旅行会社に「日本の客層を知っているのは旅行会社。さまざまなアイディアや要望は、遠慮なく言って欲しい。お客様が望むサービスを一緒に検討していくのは歓迎」と呼びかけた。また、山口氏も「スタンダードな商品だけでなく、ホテルの魅力的な部分を取り入れ、バラエティ豊かな商品を利用して欲しい」と述べた。

▽インターコンチネンタル香港 日本語サイト
http://www.hongkong-intercontinental.jp/index.html