英国政府観光庁、ロンドン交通局ICカードのネット販売開始

  • 2007年7月11日
 英国政府観光庁(VisitBritain)は6月から、「オンライン・ショップ」を開設、ロンドン交通局が発行、バス、地下鉄等で利用できる交通用ICカード「オイスター・カード」をはじめ、ブリットレイル、観光パス&観光アトラクション入場券、書籍などの販売をサイト上で開始した。このうち、オイスター・カードはVBとロンドン交通局が昨年8月にパートナーシップ契約を締結、VBが展開する36の海外拠点での販売権を認めている。オイスター・カードは2003年に開始されたもので、関東圏のスイカ、関西圏のイコカと同様だが、現金で切符を買うより割安で、カードをかざすと自動的に機械が一番安い料金を選択するもの。既に600万枚を発行している。

 VBでは昨年秋にインド、香港、シンガポール、スペイン、ポルトガル、アメリカで販売を開始しており、これら以外の国では今年3月ごろから開始しており、このほど日本での販売も始まった。旅行会社対象にもオイスター・カード、ブリットレイル・パス各種、ロンドン・トラベル・カードなど交通パスはまとめて販売する予定だ。なお、こうした観光関連商品の販売は宿泊とパッケージになっているものではないこと、販売の主体は英国の本庁であり、日本事務所は商品の発送、サイトの日本語化作業、顧客対応のみであることから、日本国内では旅行業法との問題は無い。

 VB日本事務所では「旅行に出かける前に入手できることで、利便性が高まるのでは」と話しており、これ以外にも地図などアマゾンへのリンクとなるが、フライ&ドライブの需要も増えてきており、入手を希望する要望が高く、今後も雑誌のイギリス特集などを増やしていきたいという。