観光活性化フォーラム
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オンタリオ、リドー運河が世界文化遺産に

  • 2007年7月6日
 カナダのオンタリオ州のオタワを流れるリドー運河が、世界文化遺産に登録された。同州での世界文化遺産の登録は今回が初めてのこと。

 リドー運河はオタワとキングストン間の220キロをつなぐ、北アメリカ最古の運河。英米戦争後、アメリカの侵略を防衛する目的で、6年の歳月を費やして建造された。また、当時の運河では初めて、蒸気船の航行も視野に建設されたものでもある。これらの歴史的な重要性が評価され、世界遺産登録となった。

 リドー運河では地元住民の通勤や通学路として使われるほか、夏はクルーズやカヌー、冬はギネスブックにも登録された天然のスケートリンクとして利用されている。また運河沿いの「ヘリテージ・ルート」では、特徴的な村が点在し、それらを歩くのも観光アトラクションとなっている。リドー運河の歴史を展示する「バイタウン博物館」もオタワ川とリドー運河の合流地点にある。

 なお、今年はリドー運河の開通175周年、オタワ首都選定150周年で、現地では各種の関連イベントが予定されているという。