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夏の海外旅行人数は2.0%増、消費額は23万円超−JTB推計

  • 2007年7月6日
 ジェイティービーがまとめた夏の旅行動向調査によると、総旅行人数は前年比1.0%増の7732万人、海外旅行人数は2.0%増の252万人、国内旅行人数は0.9%増の7480万人の推計となった。調査対象期間は7月15日から8月31日までで、調査のある2000年から海外旅行では3番目の規模となる。2001年のテロ後は250万人規模であったが、初めてこれを超える規模となった。

 JTBのアンケートによると、けん引役はファミリー層となっているようで、夫婦のみ、母娘、一人旅行が減少したが、三世代や子供のいる家族や知人、友人での旅行が増える傾向にあるという。ルックJTBでは予約客の6割超がファミリー層で、方面別ではグアムが83%、ハワイは74%となっており、ファミリー旅行の人気は引き続き高い。また、沖縄人気が継続しており、行き先や宿泊先を変えて再度訪れるリピーターが沖縄を支えており、料金的にもグアム、サイパン、アジアビーチなどと競合しており、海外からのシフト傾向も見られるとしている。

 海外旅行は沖縄のような国内の旅行先と競合関係が強くなる中、旅行費用は燃油サーチャージで昨年は約4000円の上昇に加え、さらに平均約5000円増と負担が増加している。これに円安傾向が加わり、現地での費用高騰で平均4.0%増となる23万2000円の推計。国内、海外ともに平均旅行日数が増加する傾向があり、国内・海外の総旅行消費額は3.0%増の3兆2924億円。

 ただし、今年の特徴はボーナス額が5年連続で上昇という環境も受け、夏休みの旅行をあきらめていた層が財布を緩め、旅行への意欲が出始めたという。ルックJTBでは7月15日から8月31日までの期間を100とした場合、8月20日から31日の期間のシェアは昨年の18.4%に比べ今年は21.0%と3%ポイントほど増加。国内でも若干の伸びが見られ、エースJTBは同時期で昨年は21.6%のところ、今年は22.2%になっているという。このほか、日本航空を利用したチャーター便の設定で反応も上々であるという。


▽夏休みの海外旅行人数
アジア 133万8000人(2.8%増)
 中国 37万8000人(4.4%増)
 韓国 29万3000人(1.7%減)
 台湾 14万2000人(3.6%増)
 香港 10万5000人(4.0%増)
 タイ 13万2000人(3.1%増)
 シンガポール 6万4000人(前年同)
 インドネシア 7万2000人(14.3%増)
 マレーシア 3万人(3.4%増)
 その他 12万4000人(3.3%増)

北米州 65万1000人(0.6%増)
 ハワイ 21万3000人(3.9%増)
 グアム・サイパン 17万人(1.2%減)
 アメリカ本土 21万9000人(0.5%減)
 カナダ 4万9000人(2.0%減)

欧州 36万2000人(2.3%増)
大洋州 12万7000人(0.8%増)
 オーストラリア 9万1000人(1.1%増)
 ニュージーランド 1万8500人(2.6%減)
 南太平洋 1万7500人(2.9%増)

その他(アフリカ・中近東・中南米) 4万2000人(前年同)