JATA、低迷するオーストラリアの対応策を検討−航空関連の問題が大きく

  • 2007年7月5日
 日本旅行業協会(JATA)はオーストラリア旅行促進ワーキング・グループを立ち上げ、伸び悩むオーストラリアへの旅行促進を図る。参加メンバーは旅行会社各社のほか、日本航空(JL)、カンタス航空(QF)も加わり、日豪観光交流促進協議も睨み、日本アウトバウンドとインバウンドを一体的に検討していく。

 このうち、アウトバウンドの問題点として議論されたのは航空座席の問題。特に、西日本地区ではジェットスター(JQ)が運航をしているが、この地域からのグループ需要への対応が大きく変化。修学旅行の需要にこれまで対応していたが、今年はJQ以外の航空会社を利用してオーストラリアを訪れた事例も報告されたが、学校側は「来年は別のデスティネーションへ変更せざるを得ない」などの意見も出されていることが課題として出されたという。このほか、燃油サーチャージが他の行き先と比べて高いことから、ファミリー層に金額的に合わないこと、為替の関係からランド費用が高騰している問題などが出された。

 今後、8月に会合を開催するが、JATAでは国土交通省、オーストラリアに詳しい旅行会社などを招き、引き続き課題や解決方法を探り、JATA、旅行会社、航空会社、観光局が共同で方向性を見出したい考え。