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楽天トラベル、国内宿泊予約で2〜3年後にJTBを送客数で超える−岡武社長

  • 2007年7月4日
 楽天トラベルは7月3日、「楽天トラベルサマーフォーラム2007」を開催、この中で岡武公士代表取締役社長は「おそらく2年から3年後に送客人数でJTBを抜く」と語った。岡武社長は現在、楽天トラベルは前年比25%増の2000万人の国内送客数、それに対してJTBは2500万人として、国内宿泊予約では大きな伸びを続けていることを強調した。この伸びを支える一要因として、契約施設数の増加があるが、現在は約2万軒超となっており、3万軒となる今年から来年にかけては「ほぼMAXに近づく」との考え。ダイナミック・パッケージについても、昨年11月の開始から5月を比べると、約126%増と大きな伸びを記録しており、オープンジョーを組むことが出来る機能追加などで利便性が高まっていることが伸びにつながっているという。

 このうち、岡武氏は携帯電話を利用した分野については47.5%増となっており、「成長率は不満」と言及。特に、携帯電話の利用者は8000万人とされており、インフラ面では普及したものであり、どこでも簡単に予約が出来るメリットはあるが、画面上の制約、検索機能を十分に発揮できない等の理由が考えられるという。岡武氏自身は「200%程度の伸びが期待できる」としており、今後は顧客層のニーズを収集し、メール配信によって的確に需要を掴んでいく考えだ。

 海外旅行については、「JTB、HISに比べればまだまだ及ばない」としているが、着実に予約数は伸びているようだ。航空券に関してはWTSに発券を依存する形だが、今後は需要の増加を期待するレジャー目的のデスティネーションについて、WTSと共同で強化をしていくという。また、東南アジア方面の強化を図る目的で、日本国内で各地に展開するITCと同じような担当者を配置することも検討しているという。