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ニューヨーク市観光局、日本オフィス正式開設−幅広いプロモーション展開へ

  • 2007年6月27日
 ニューヨーク市観光局(NYC&Company)は26日付けで日本事務所を正式に開設した。NYCC・CEOのジョージ・A・ファティータ氏が来日、ニューヨーク市が2012年から2015年ごろに全世界からの訪問者5000万人達成も目標として取り組んでおり、実現に向けて日本市場が重要であるとも言及した。このうち、2001年以降はアメリカへの旅行者の動向に大きな変化があるものの、ニューヨーク市については年率4%程度で増加。これについてファティータ氏は「ニューヨークは多くの魅力的な要素があり、他のアメリカの都市と異なる側面があるのでは」と語り、引き続き訪問者をひきつける側面をアピールしていく考え。

 プロモーションでは団塊世代に向けて、ニューヨークで勤務経験のある人に対して家族と共に「戻って」くるプログラムや、若年層、女性層などセグメントを分けながら訪問を促すよう旅行会社の商品造成にも協力する。また、日本語での情報発信についても、NYCのサイトを現在、リニューアルを進めているところで英語での内容を刷新する第1段階が終了したところ。各国言語も含めた全体のアップグレードは、2008年3月末に終える予定で、順次、新しくするという。

 NYCCは昨年、ソニープラザとのコラボレーションでニューヨークへの旅行促進を行ったが、今年もこれを継続。さらに、異業種と連携したプロモーションや、ニューヨークの持つ様々な魅力とタイアップが可能な分野で露出を考えているという。特に、NYCCが3つのマーケティング会社を統合していることから、「NYC」をはじめとするロゴの使用権なども持ち、多くのプロモーション・ツールを備えることから、今後は幅の広い活動を展開する計画だ。



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