フィリピン、2010年の日本人100万人「達成可能」、多額投資でインフラ整備

  • 2007年6月25日
 フィリピン政府観光省は、2010年までに全世界からの観光客を500万人、そのうち日本人からは100万人との集客目標に向け、インフラ整備を加速している。6月22日に開催したフィリピンビジネスミッションで、同観光省のジョセフ・エース・ディラノ氏は、両国間がパートナーとして歩んでいけば「達成可能」と、これまでの感謝を述べると共に、さらなる協力を呼びかけた。

 06年にフィリピンを訪れた観光客は、全世界からが前年比8.4%増の284万3345人、日本からは1.5%増の42万1808人で過去最高を記録。この堅調を維持するためには「アクセスの良さ、フライトキャパシティ、治安等の安全が必要」として、観光関連の投資を増加。06年の投資額は2530億円で、07年は第1四半期で260億円が投下された。ホテルでは今年、合計3000室が誕生する予定であるほか、今後もシャングリ・ラやマリオットなど、世界の有名ホテルグループが開業を予定。また、空港でもカリーボ空港の拡張(08年8月末)やボホールのパングラオ空港のオープン(2010年10月)などの予定もあるという。

 なお、ターゲット層は引き続き、独身女性と団塊世代を含むアクティブシニア、ダイバーに焦点。独身女性の興味対象であるショッピング、グルメ、癒し、美容について「カラダにイイキャンペーン」で訴求中だ。また、アクティブシニアにはフィリピン人のあたたかな人柄がロングステイや退職後の旅行デスティネーションとして適していることもアピール。サービスレベルの引き上げる取り組みも開始しているという。

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