ポーランド、3月までの日本人訪問者15%増−今年にも開局当初目標達成へ

  • 2007年6月21日
 ポーランド政府観光局局長のヤロスワフ・ヴァチンスキ氏は、2007年1月から3月のポーランドへの日本人訪問者数が前年比15%増と好調に推移していることを受け、2007年の訪問者数は観光局開設時の目標としていた5万人超という見通しを示した。

 ヴァチンスキ氏は好調の要因として、ポーランドを露出したテレビ番組の放映、JATA旅行博への出展など、昨年から実施してきた旅行業界と消費者へのプロモーションが功を奏したという。今年についても、JATA旅行博の出展、期間中のセミナー開催、テレビ番組での露出、ポーランドのみを対象としたガイドブックとして2008年に「地球の歩き方」が発行される。

 現在、日本人訪問者はパッケージツアーの利用者が多く、ワルシャワ、クラクフなど定番デスティネーションへの訪問が多い。ただし、最近ではヴィエリチカ岩塩坑などの新しいデスティネーションにも人気が高まっているという。ヴァチンスキ氏は、日本人に新たな訪問先を紹介していく考えで、グダニスクやヤヴォル、シフィドニツァなどをアピールしていく。

 また、ポーランドのブロツワフは、2012年の万国博覧会の正式候補地となり、「世界経済におけるレジャー文化」というテーマで開催する計画だ。ポーランド大使館参事官のヨアンナ・ドピェラワ氏は、ブロツワフが位置する下シロンスク地方はブリヂストン、トヨタ自動車、三菱商事、サンデンなどの日本企業の投資が活発で、開催が決定すれば「日本にとってもユニークな万博となるだろう」と語った。ヴァチンスキ氏も、「ブロツワフはもともとプロモーションを実施しようと考えていた都市。これを機会に認知度が向上するだろう」とコメントしている。