カナダ・BC州、FIT向け観光素材の情報発信を強化−ウェブや情報冊子で

  • 2007年6月19日
 カナダのブリティッシュ・コロンビア州(BC州)は今後、プロモーションで既に公表している3ヶ年計画を進めると共に、業界から要望の強いFIT向けの情報発信を強化する。ウェブやBC州の観光情報冊子「BC TIME」などを通して、消費者と旅行業界に情報を発信する。

 プロモーションは計画1年目である今年、西海岸のライフスタイルを打ち出し、「歩く」がテーマ。8月から9月には「トレッキング」をテーマに一般消費者と旅行業界双方に向けたガイドブックを発行する予定だ。また、2008年は「食べる」をテーマに、自然に恵まれた環境でとれる豊富な食材をメインにしたプロモーションを行い、2009年は「泊まる」をテーマに、州内の様々なホテルのスパなどの素材を訴求する。

 FIT向けの情報発信は、2006年に実施した業界向けセミナーの際のアンケートでも要望が高かったもので、旅行素材の紹介やFIT商品の販売を促進していく。このうち、テーマ性のあるディスティネーションとして、例えばワイナリーの数が85ヶ所とカナダで1番多いオカナガン地方や、温帯雨林と海洋生物ウォッチングが楽しめるバンクーバー島、温泉リゾートとアルパインフラワー、ハイキング、スキーなどの特色を持つクートニーロッキーズなどを紹介していく。

 なお、2010年のオリンピックに向け、インフラ面の整備が進んでいる。2009年春にフェアモント・パシフィックリムホテルが415室、2008年秋にシャングリ・ラが120室でそれぞれ開業する予定。また、バンクーバーに2008年秋、1万5000名の収容が可能なコンベンション&エキシビジョンセンターが完成するほか、空港からダウンタウンへのアクセスについても約26分で結ぶ「カナダライン」が営業を開始する予定だ。


▽参考記事
カナダ・BC州、西海岸のライフスタイルをテーマに3ヶ年継続プロモ展開(2007.03.02)