イタリア政観、新ツアー発表会に16名参加−研修ツアーとの連動企画

  • 2007年6月15日
 イタリア政府観光局(ENIT)は6月14日、「イタリア新ツアー発表会」を開催、16名の旅行会社スタッフが新商品を発表した。これは今年、イタリア関連機関が展開する「イタリアの春」の観光イベントの1つ。イタリアの持つ奥深い魅力をさらに発信しようと新商品の設定を条件に研修ツアーを実施し、その素材を込みこんだ新商品の造成を目的としたもの。ENIT日本・アジア・オセアニア支局長のエンリコ・マルティーニ氏は発表会の趣旨を述べた上で「素晴らしい商品ができたと思う。今後の業務の参考になればうれしい」と添えた。

 同研修ツアーは昨年11月末から今年1月にかけ、北イタリアのピエモンテ州、エミリア・ロマーニャ州の「芸術・グルメ・オペラルート」、南イタリアのカンパニア州、カラブリア州、シチリア州の「イタリア通ルート」、南イタリアのカンパニア州、プーリア州、バジリカータ州、シチリア州の「南イタリア世界遺産めぐりルート」の3ルートで、合計16名の旅行会社スタッフが参加。それぞれ、「取り扱いの幅を広げたかった」「日本で知られていない場所だが、この商品を通じて魅力を感じてもらえたら」など、積極的な意見が見られた。

 発表に立ったJTBワールドバケーションズの三田さんはルックJTBの「くつろぎの旅」で、イタリアに造詣の深いリピーターでトップクオリティを望む人を対象に、Cクラスで130万円以上という「イタリアの美食めぐりと芸術散歩・麗しきピエモンテから永遠の都ローマへ9」を上期の首期商品で設定。既に4月27日発で6名の参加者を得て催行し「こんなに美味しいツアーはなかった」と好評だったという。また、8月7日にも8名で催行が決定しており「今後も新ツアー開拓に協力できれば」と、研修ツアーの効果を示した。

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