ラスベガス、変化するデスティネーションをアピール−MICEやグループが増加

  • 2007年6月7日
 ラスベガス観光局(LVCVA)ヴァイス・プレジデントのナンシー・マフィー氏が来日、2009年までに4300万人の旅行者誘致を目標とし、建設が進むホテルをはじめ絶えず変化し、魅力的なデスティネーションを継続してアピールしていく考えを強調した。アメリカには2006年、日本人は約360万人が訪問、このうち約25万人がラスベガスを訪れた。マフィー氏はこの数字について「とても大きい」との認識で、旅行会社に送客の協力で感謝の意を表した。また、引き続きレジャーをはじめ、ビジネス、MICEに最適なデスティネーションであり、日本からの訪問者を含め、あらゆるニーズに応えていく努力を強調した。

 ラスベガス観光局日本およびアジア地区代表の岡田恭輔氏によると、現在、MICE関連が順調に推移。ラスベガス全体では全訪問者のシェアは16%で、日本からも現在、2000名規模が訪問しているほか、複数企業が訪問を予定しているという。また、MICEに加え、日本市場は社員旅行が増えているなど、グループでの旅行需要が堅調に動いているようだ。

 ラスベガスは現在客室総数が13万室だが、2010年までに4万室増加し、17万室で、2010年以降には18万室にまで増加する見通し。2007年4月の客室稼働率はホテルに限ると93.2%で、週末は94.6%、平日は87.6%と非常に高い稼動。旺盛な需要への対応で、今年は既に2567室のプラネット・ハリウッド・リゾート&カジノが開業しているほか、ベネチアンの姉妹ホテルであるパラッツオもオープンを予定している。さらに、2008年にはトランプ・インターナショナル・ホテル&カジノ、パームス・プレイス、コスモポリタン、アンコールなど続々とオープンする予定だ。

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