南アフリカ、観光拡大に向け治安維持・安全確保へ、過去3年間で予算4割増に

  • 2007年6月5日
 南アフリカ共和国は観光産業の発展に向け、犯罪率低下を重要政策課題として、治安維持と安全確保に向けた取り組みを強化する。同国政府マルティネス・ファン・スカウクフェイク観光環境大臣が明言した。これに関し、南アフリカでは治安維持と安全確保に対する予算が過去3年間で4.3%増となっているほか、さらに09/10年度には警察の体制強化のための予算案として、06/07年度の34%増となる440億ランド(約7500億円)を提示している。

 さらにスカウクフェイク大臣は治安維持と安全強化に向け、観光・環境省が積極的に関与していくことも表明。この一環として先ごろ、観光産業に関わる公的機関や民間企業の約120人の代表者が参加する「セーフティ・ワークショップ」を開催し、旅行者の安全確保の重要性やセキュリティ対策に向けた戦略および行動計画に対する意見交換の場を設けた。