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シンガポール政観、需要拡大に向けインフラ構築、大型施設の開発を予定

  • 2007年5月29日
 シンガポール政府観光局は今後、ビジネスとレジャー両面の需要促進を図り、インフラ整備に積極的に取り組んでいく。特にビジネスについては、2010年にMICEでの訪問者が60万人に達すると予想しており、MICE向けの大型開発などを計画する。これは、24日にロイヤル・カリビアン・クルーズと共催したセミナーで明らかにしたもの。

 インフラ整備の例として、2009年に「マリーナ・ベイ・サンズ」のオープンを予定。57万平方メートルの敷地にグレードの異なるホテル3棟、11万平方メートル以上の国際会議場、空中庭園などを建築し、特にMICE向けに開発している。また、2010年に完成予定の「リゾートワールド・アット・セントーサ」は、「ユニバーサル・スタジオ・シンガポール」など4つのテーマパーク、大型スパや6棟のホテルなど、レジャー利用を意識した開発プランだ。

 同観光局のマネージャー・吉田明子氏は「シンガポールは、空路や海路などアクセス面での環境が整っており、ビジネスでは既にアジア地域のMICE主要国としての立場を確立している」と話し、これらのプランはそれを強めるものだと説明。特に両プランともにカジノを設置し、訴求力を強化する構えだ。またレジャー需要では今年の夏期に向け、6月からファミリーと女性をイメージした新聞広告を展開するという。。