グアム、ブランドイメージ構築に向け団体、ウェディング、シニア焦点の施策展開

  • 2007年5月24日
[グアム発 高原美幸] グアム政府観光局(GVB)は2007年度のマーケティング戦略として、ブランディング強化と富裕層の誘致、日本人の海外渡航者数に占めるグアムのシェアの維持と拡大、トレンディな渡航先としてのグアムのイメージの継続などを掲げる。GVB日本代表の光森裕二氏は22日、グアムで全国 9都市から総勢110名の旅行会社スタッフが参加する「ハファディ・スタディ・ツアー2007」のセミナーで参加者に訴えた。

 GVBは、ブランドの再構築を4年から5年をかけて展開していく。光森氏は、マーケティング戦略で重要となる団体、ウェディング、シニアに向けた施策を説明。「もはや若い人だけが訪れる渡航先ではない」と語り、全渡航者数の17%が50歳以上を占めていることを強調。また、廉価な商品が減り、パッケージ商品の最低料金が僅かに上昇していることから、グアムのソフト、ハードが充実している現状を紹介し、グアムへの旅行のイメージ向上、ならびに商品の料金設定を引き上げるよう訴えた。特に、グアム観光業40周年の記念のイベントを通して、メディアの露出が高まることから、光森氏はグアムのデスティネーションとしてのイメージ向上に繋がることに期待した。

 グアムでは、4月のシェラトン・ラグーナ・グアムのオープン、12月オープン予定のホテル・オークラのヴィラをはじめ、この数年で各ホテルが客室のアップグレードを次々に実施。ハード面での向上に加え、新たにインターネットでのプロモーション、ホームページの完全リニューアルを行う。さらに、入国審査や税関審査の効率化を目指した審査官の人数の調整や接客マナーのトレーニング、入国審査用紙記入方法の説明ビデオ放映、グアム査証免除用紙の配布など、対応の向上が求められていたイミグレーションでの対応力の向上が図られているという。

 なお、団体向けにこの下期、30名以上を対象とする団体を対象に、イベントをサポートするキャンペーンを展開する。レセプションやパーティでのシェルレイのサービスやギフトの贈呈、またはグアムのオプショナルツアーで利用できる10米ドルのクーポンの提供を予定しており、グループ需要についても引き続き、日本各地から集結できる利点を活かしたプロモーションを実施する。