アンダルシア州政観、旅慣れた旅行者に独自性の高い観光資源を訴求

  • 2007年5月21日
 アンダルシア州政府観光局ディレクターのマニュエル・マシアス氏は今後、ヨーロッパやスペインのリピーターに対して、フラメンコやシェリー酒、イスラム統治時代の遺跡などアンダルシア独自の観光資源の訴求を図っていく。昨年来日した際に提案した「フラメンコの道」や「白い村のルート」、「ワインの道」、「アル・アンダルスの歴史ルート」などの観光資源を活用したモデルルートは旅行会社から好評を博していることを説明。中でも「アル・アンダルス(イスラム統治下のイベリア半島)」では7つのルートを設定しており、メスキータ(モスク)やオリーブオイル工場などイスラムの影響を伝える史跡を巡ることができるという。

 マシアス氏によれば、既に例えばフラメンコについて日本語のレクチャーを実施して、理解を深め、その後ステージを鑑賞するなどの工夫を凝らしたプログラムを提供。またシェリー酒は、フィノやマンサニージャ、オロロソなど種類が多様で、地域ごとの違いも楽しむことが可能だ。醸造所も歴史のある建物が多く、インセンティブの誘致なども視野に入れている。