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フィンランド、2010年20万泊達成に自信、デザインで女性中心に堅調

  • 2007年5月16日
 フィンランド政府観光局日本局長の能登重好氏は、同局が掲げる「2010年までに日本人宿泊数20万泊」の目標の達成に自信を見せた。現在、フィンランド航空(AY)が日本/ヘルシンキ線を週に15便運航しており、キャパシティのハードルはないとしたほか、ヘルシンキ市内に今年に入ってから4軒のホテルが開業するなど、インフラ整備が進むことから、「年に7%程度の伸びを持続することで目標の達成は可能」と説明した。日本マーケットは宿泊数では外国人観光客の約3%、11位のシェアだが、観光投資額では5590万ユーロ(約91億701万円)で第9位。さらに、政府観光局の活動の投資利益率(ROI)では12.9%で2位を記録している。ちなみにROIは訪問者に対し、「政府観光局の活動によって影響受けたか」を調査し、その総額と観光局への投資額を元に算出している。

 2006年の日本人宿泊数は前年比6.5%増の14万8973泊と好調な伸びを示した。観光局がこのほど調査した結果によると、日本人訪問者の約66%が女性であることが分かり、特に30代後半から40代前半が多いという。また、年間を通して1人で旅行をする女性や母娘も多く見られる。これはフィンランドの「デザイン」やその延長と考えられる「ライフスタイル」を旅行動因としており、特徴としてシーズンによるバラつきがなく、繁忙期の夏と冬以外の堅調な伸びの要因となっていると考えられるという。