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イタリア政府観光局、中央アペニン地方の食と芸術を訴求

  • 2007年5月14日
 イタリアのトスカーナ州、ウンブリア州、マルケ州、エミリア・ロマーニャ州からなる中央アペニン地方の地域連合は、4州にまたがる「トリュフ街道」と呼ばれる地域の食をはじめ、芸術や文化を、日本の団塊世代やイタリア旅行のリピーター向けに提案していく。地域連合の役員イリアス・タシアス氏は、「既にこの地域へ、外国人旅行者のうち日本人旅行者が約10%を占める」と語り、イタリア旅行のリピーターが多く、グループでは団塊、シニア層、FITは若年の女性や夫婦が目立つという顧客層を紹介。白トリュフのピークで比較的、リーズナブルな旅行代金となる秋季が訪問のベストシーズンであるとし、「安全でのんびり、ゆったりと寛げる」とも語り、都市と地方の組み合わせた旅行を提案した。

 芸術面では、地域内の文化・芸術資源として、ラファエロの生家や、ミケランジェロ、ルネサンス期の画家であるピエロ・デッラ・フランチェスカなどの生誕地があり、ロマネスク様式の教会や中性の面影を残す町並みに囲まれた城が数多くある。7月にはペルージャで、ヨーロッパを代表するジャズ・フェスティバル「ウンブリア・ジャズ」が開催される。ウンブリア・ジャズは1973年に始まり、現在は期間中に30万人の人々が集まる規模で、有名ミュージシャンのステージ以外でも街中の広場や路上で様々なコンサートが楽しめるという。

 なお、イタリア政府観光局(ENIT)、および同地域連合は今秋、この地域への研修旅行を予定している。