カリフォルニア州、日本向け予算6億円−露出増を狙いプロモーション強化へ

  • 2007年5月9日
 カリフォルニア州観光局(CTTC)は昨年度に引き続き観光予算を増額する。先ごろ、アメリカ・アナハイムで開催されたアメリカ旅行見本市「パウワウ」会場で、CTTC局長のキャロリン・ベディータ氏が明らかにした。CTTC会計年度となる2007年7月から2008年6月まで、前年比2倍増の5000万米ドル(約60億円)を予算とし、このうち2000万米ドル(約24億円)が国際市場向けの予算となる。カリフォルニア州の主要マーケットであるイギリスをはじめ、日本、カナダの3市場で合計1400万米ドル(約17億円)を配分し、日本向けには500万米ドル(約6億円)を計画しているという。

 日本向けの予算は、カリフォルニアの露出を増やす目的で使用し、主に企業タイアップによるプロモーション、企業CMでカリフォルニアのシーンを露出するよう促すほか、広報活動の強化や隔月に配信していたニュースレターを月刊とする。また、JATA旅行博のブース出展を増やし、大規模な消費者向けのPRをする予定だ。

 CTTCは昨年12月、日本でメディア、消費者、旅行業界を対象にアンケートを実施。このうち、カリフォルニアのイメージは「ビーチ」、「サンシャイン」、「パームツリー」などポジティブなものが多かったという。同観光局は今後のプロモーションでは、こうしたポジティブなイメージを維持し、旅行業界から集まっている需要を喚起する露出増に応えたい考え。具体的には、ポジティブなイメージに加え、都市としてはサンフランシスコやロサンゼルスの主要2大都市以外にサンディエゴ、モントレー、カーメル、サクラメント、レイクタホなどもアピール。国立公園は、日本で著名なヨセミテだけでなく、デスバレーなどの国立公園も露出していくという。