現地情報 メルコスール−アルゼンチン
高地帯に広がる魅惑の大自然
◆世界遺産・ウマワカ渓谷群をドライブで
アルゼンチン西北部は、4000メートル級のアンデスの山々から続く高地帯。山頂に広がる平野や緑豊かな亜熱帯森林など、さまざまな自然がみられる地域だ。先住民の集落やスペイン征服時代の歴史も残り、自然とともに生きてきた人々の素朴な生活を垣間見ることもできる。
この地域の旅の起点は、ブエノスアイレスから空路で1時間の町・サルタ州の州都サルタ、またはフフイ州の州都サン・サルバドール・デ・フフイ。双方から車で2時間15分ほどで到着する、ライオンからウマワカまでの約155キロメートルもの特異な渓谷美は、2003年に世界自然遺産に登録されている。
山肌の地層の色が、鮮やかなコントラストを見せる。ほとんど雨がふらない乾燥した谷には風が吹き付け、岩山からは多々のサボテンが空に向かって伸びる。日本人の想像する渓谷とは異なる、南米らしい壮大な景色だ。沿道には、石と粘土で作られた民家が見られ、アンデスの原風景がそのままに感じられる。ここでは、壮大な景観の鑑賞と、点在するインカ時代の遺跡に立ち寄りながらドライブ観光を勧めたい。プルママルカの背後にそびえる「七色の丘」、散策が楽しい国境の町・ウマワカ、インカの遺跡が残るティルカラなど、1日の観光ルートとして十分楽しめるだろう。
◆4ヶ国にまたがる高原と白い地平線
サルタ北西部の標高3000メートルから6000メートルの山岳地帯には「プナ」と呼ばれる平原が続いている。プナとは「植生のまばらな高原」という意味で、その名の通りの光景がボリビア、チリ、アルゼンチン、ペルーの4ヶ国にまたがる。ここではサルタまたはサルバドール・デ・フフイを基点に、アルゼンチン北部を南北につなぐ国道40号線や国道51号線を、高山の動植物や塩田などを眺めながら巡るルートを紹介する。
アルゼンチン側のプナの玄関となるのはトロ渓谷。サルタから、馬や牛が放牧されるのどかな国道51号線をチリ方面へ約40キロで到着する。緩やかな勾配を少しずつ上るので、気が付いたら海抜3000メートルの高さにまで上っている、不思議な感覚になる渓谷だ。渓谷沿いには、乾燥した山肌にサボテンが伸び、道を進めば、カラフルな岩肌が顔を出し、胡椒やチリを作る農家の素朴な生活が間近に感じられる。
雲の列車の折り返し地点でもあるサンアントニオ・デ・ロス・コブレスから約2時間程ドライブすると、真っ白な地平線が目の前に広がる。南北約70キロ、東西約15キロの広大な塩田だ。海抜3500メートルに位置し、冬(日本の夏)には、真っ白の塩田には車のまま入ることができる。広大な塩田は太陽の光を浴びて白く輝き、痛いほどのまぶしさ。かなたに見える山並みと、はるかかなたまで広がる白い世界は圧巻だ。
◆世界遺産・ウマワカ渓谷群をドライブで
アルゼンチン西北部は、4000メートル級のアンデスの山々から続く高地帯。山頂に広がる平野や緑豊かな亜熱帯森林など、さまざまな自然がみられる地域だ。先住民の集落やスペイン征服時代の歴史も残り、自然とともに生きてきた人々の素朴な生活を垣間見ることもできる。
この地域の旅の起点は、ブエノスアイレスから空路で1時間の町・サルタ州の州都サルタ、またはフフイ州の州都サン・サルバドール・デ・フフイ。双方から車で2時間15分ほどで到着する、ライオンからウマワカまでの約155キロメートルもの特異な渓谷美は、2003年に世界自然遺産に登録されている。
山肌の地層の色が、鮮やかなコントラストを見せる。ほとんど雨がふらない乾燥した谷には風が吹き付け、岩山からは多々のサボテンが空に向かって伸びる。日本人の想像する渓谷とは異なる、南米らしい壮大な景色だ。沿道には、石と粘土で作られた民家が見られ、アンデスの原風景がそのままに感じられる。ここでは、壮大な景観の鑑賞と、点在するインカ時代の遺跡に立ち寄りながらドライブ観光を勧めたい。プルママルカの背後にそびえる「七色の丘」、散策が楽しい国境の町・ウマワカ、インカの遺跡が残るティルカラなど、1日の観光ルートとして十分楽しめるだろう。
◆4ヶ国にまたがる高原と白い地平線
サルタ北西部の標高3000メートルから6000メートルの山岳地帯には「プナ」と呼ばれる平原が続いている。プナとは「植生のまばらな高原」という意味で、その名の通りの光景がボリビア、チリ、アルゼンチン、ペルーの4ヶ国にまたがる。ここではサルタまたはサルバドール・デ・フフイを基点に、アルゼンチン北部を南北につなぐ国道40号線や国道51号線を、高山の動植物や塩田などを眺めながら巡るルートを紹介する。
アルゼンチン側のプナの玄関となるのはトロ渓谷。サルタから、馬や牛が放牧されるのどかな国道51号線をチリ方面へ約40キロで到着する。緩やかな勾配を少しずつ上るので、気が付いたら海抜3000メートルの高さにまで上っている、不思議な感覚になる渓谷だ。渓谷沿いには、乾燥した山肌にサボテンが伸び、道を進めば、カラフルな岩肌が顔を出し、胡椒やチリを作る農家の素朴な生活が間近に感じられる。
雲の列車の折り返し地点でもあるサンアントニオ・デ・ロス・コブレスから約2時間程ドライブすると、真っ白な地平線が目の前に広がる。南北約70キロ、東西約15キロの広大な塩田だ。海抜3500メートルに位置し、冬(日本の夏)には、真っ白の塩田には車のまま入ることができる。広大な塩田は太陽の光を浴びて白く輝き、痛いほどのまぶしさ。かなたに見える山並みと、はるかかなたまで広がる白い世界は圧巻だ。