オーストリア、06年アカデミー合格者は26名、今後は合格者に特典施策

  • 2007年4月16日
 オーストリア政府観光局は13日、東京で2006年のオーストリア・アカデミー合格者に対してオーストリア・アカデミー認定証授与式を開催した。1年目となる今年は東京15名、大阪7名、名古屋4名の合計26名が合格、受講者全員が認定証を獲得した。オーストリア・アカデミーは10月から12月までの3ヶ月間、毎月1回、30問を出題。回答は出題日から2週間以内に専用ウェブサイトに入力する形式だ。受講料は5000円で実施した。問題内容はセミナー内容やオーストリア政府観光局が発行するオーストリア・トラベルニュース、ホームページに掲載する情報、セールスマニュアルなどを基に作成。旅行会社が顧客から質問を受けた際、正確な情報を迅速に回答できるように、問題を作成したという。オーストリア政府観光局は今後、合格者限定のセミナー、各種画像提供、研修旅行への招待など、合格者の特典施策を展開する予定だ。

 認定式に出席したオーストリア政府観光局局長のフォルカー・ヤインドル氏は、合格者に対して今後、自身で登壇して現地のホテル事情についてセミナーなどを実施する予定だ。これは繁忙期のホテルの予約が取り難いほか、ユーロ高の影響で日本人が主に利用する4ツ星、5ツ星ホテルの客室料金が高いとの旅行会社からあがっていた声を受けたもの。この解決策の一つとして、オーストリアの3ツ星、2ツ星宿泊施設の質の高さをアピールしたい考え。ヤインドル氏は、オーストリアの9割以上が家族経営で清潔感溢れ、親日家が多いなど、日本人に好まれる材料が揃うことを強調。例えばインスブルックやサンクトアントンなど地方都市では、大型ホテルが少ないことから既にグループも家族経営の小規模ホテルを利用している。このことから一つの旅行需要の喚起策として、旅行会社に対して3ツ星、2ツ星ホテルの良さをセミナーを通してアピールしていきたい考えだ。