関空、スターフライヤーの関空/羽田線の就航表明に歓迎

  • 2007年4月16日
 関西国際空港代表取締役副社長の平野忠邦氏は13日、業界紙会見でスターフライヤー(7G)代表取締役社長の堀高明氏が関空を訪問、羽田空港で新規発着枠の確保を前提に羽田/関空線の就航表明を受けたことを明らかにし、歓迎の意を示した。7Gが今年度に就航した場合、関空が路線誘致策として実施している着陸料割引を適用、1日4便で就航する場合は最大94%割引の適用となる。

 現在、関空/羽田間は約5時間の「空白の時間」がある。2005年3月にスカイマークエアラインズ(BC)が就航し、「空白の時間」が解消されたが、昨年3月に運休したことから、再び課題として浮上している。

 こうした時間が生まれる背景には需要動向が要因としてある。BC撤退の理由も十分な需要が獲得できなかったとされるが、BC就航時の機材はボーイングB767型機で約240席。7GはエアバスA320型機で140席の機材を利用すると見られるが、BCの運航時には平均100席ほどの利用であった。7Gでも100席程度の需要は確保できると踏んでおり、これにより搭乗率は約6割程度となることで採算ベースに乗ると見ているという。