ソウル市、2010年1200万人目標、日本と中国中心に誘致−ホテル税にも動き

  • 2007年4月13日
 ソウル特別市は2010年に外国人観光客1200万人を目標に掲げ、中国、日本を中心にソウルの600年の歴史文化をはじめ、伝統と文化が共存するソウルの魅力、テーマある観光素材をプロモーションする。韓国政府が掲げる1000万人の目標を上回る1200万人の目標達成を目指し今年1月には、ソウル市とソウル産業通商振興院が合同でソウル観光マーケティング本部を設置しており、観光企画チーム、観光イベントチーム、中国チーム、日本チーム、および観光開発チームで活動を展開する。ソウル観光マーケティング担当官の李武寧氏によると、現在の訪問者数615万人のうち約4割を日本人訪問者であると説明、2010年までこのシェアをキープできるように誘致活動を続けていく考えだ。

 文化面では「伝統と未来が一つにつながるミラクル・ソウル」をテーマに歴史を再現する「ハイ・ソウル・フェスティバル」を筆頭に年間を通して開催する多彩なイベントをアピール。また、観光面では伝統と現在とが共存する魅力溢れるソウルを全面に出し、韓国経済発展の象徴、漢江(ハンガン)のルネッサンス・プロジェクトを紹介。さらに、テーマある観光素材としては、4月7日からNHKの地上波で放映が開始された「春のワルツ」体験館など、ソウルな新たな観光素材の開発状況を説明した。


▽下半期を目処にホテル税10%が廃止か−韓国政府への要望の見通し

 ただし、李氏は現在の円安ウォン高で物価が高くなり、旅行需要の伸びに影響が及ぶことを懸念。この対策として現在、韓国政府に対し、ホテルの付加税10%の廃止するよう働きかけているとし、来月にも正式に発表がある模様と日本市場に朗報となる方向性を示した。