冬柴大臣、スポーツ交流でイン・アウト活性化を−浅田姉妹の親善大使任命で

  • 2007年4月9日
 国土交通省とカナダ観光局は2007年の「日加観光交流年」として両国の観光交流事業の一環で、フィギュアスケートで活躍中の浅田舞選手、浅田真央選手の浅田姉妹を日加観光親善大使に任命、4月6日にその任命式が開催された。任命式で冬柴大臣は2006年の訪日カナダ人数が05年比5%増の15万7000人と好調であること、日本からカナダへの訪問者は05年をやや下回ったものの40万人が訪れた実績を紹介し、「両国間で今年開催される各種のイベントを通じ、交流人口が飛躍的に伸びるだろう」と期待。また、3月20日から25日まで「世界フィギュアスケート選手権大会 2007東京」が開催され、46ヶ国・地域から約1500名の選手、関係者が来日したことに触れ、「スポーツ交流は国際交流を盛んにすることが大切。今年も(日本での)このようなイベントを企画していく」と語り、訪日外国人1000万人を目指して積極的に取り組む意向を示した。

 冬柴大臣は浅田舞・真央選手が日加観光親善大使の就任で、「カナダでも人気を博す舞・真央選手に観光交流に加え、草の根交流をして頂きたい」と二人の活躍に大きな期待を寄せる。また、キャロン駐日カナダ大使は「カナダは多様な自然を有し、上質なエンターテイメントが楽しめるほか、カナダ人はとてもあたたかく、フレンドリー」とカナダの魅力をアピール。2010年のバンクーバー、ウィスラーでの冬季オリンピック、パラリンピックに向けて観光産業の盛り上がりに期待を示した。

 親善大使に就任した浅田真央選手は、「カナダと日本の架け橋になるよう、がんばりたい」とコメント。舞選手は「カナダの人々に日本の季節の移り変わりの素晴らしさを伝えていきたい」とカナダの人々にアピールする日本の魅力を語り、日加観光親善大使としての抱負を述べた。

 日加観光交流年は国交省とカナダ観光局(CTC)が日本の横浜とカナダのバンクーバー間に定期航路が開設されて120周年目にあたることから、日加観光交流年と定めて両国で観光交流事業を展開するもの。今回開かれた日本でのイベントのほか、4月18日にはトロント・ブルージェイズ対ボストン・レッドソックス戦が開催されるロジャース・センターにおいて和太鼓のパフォーマンスによる始球式、バックスリーンや電光掲示板でのPRなどを行う予定だ。