スイス政府観光局、9都市拠点に「小さな町」巡りを提案−10%増を目ざす

  • 2007年4月5日
 スイス政府観光局は主要都市を拠点として、短時間でアクセスできる小さな町や村めぐりを提案、需要の拡大に取り組む。スイスへの日本人訪問者数は2006年、前年比3.6%増の34万7299人を記録しており、今年のプロモーションで06年比10%増を目指す。このほど都内でのセミナーにおいて、ユングフラウやツェルマットなど人気ディスティネーションの紹介と共に、「スイスの小さな町へ」と題し、各種のエクスカーションを紹介し、方向性を打ち出した。

 拠点となる都市は、スイス各地方で英語が通じやすく、交通インフラや宿泊施設やレストランを含めた観光インフラが整備されていることを基準にチューリッヒ、ルツェルン、バーゼル、ベルン、ジュネーヴ、ローザンヌ、ルガーノ、サンモリッツ、ダヴォスの9都市を選定。エクスカーションの候補として、短時間でアクセスできるかわいらしい町や村などを挙げたが、共通する特性は美しい町並みや世界遺産、美術館などの文化施設、自然環境などを重視したものだ。

スイス政観は、ジェイティービー調査を元に団塊世代の50%強が退職記念に国内外の旅行を思案中であること、海外旅行ではヨーロッパが1位となり、「ゆったり」、「高品質」、「自然・風景」「美術館・博物館」、「オペラ・コンサート」などの項目に関心が高いことに着目。シニア層を中心に小さな町や村への訪問、および人気の高いアルペンルートや絶景ルートなどのスイスの大自然に触れる行程を織り交ぜた旅行を提案した。