ハンブルグ、北ドイツ起点の旅行増加に期待を示す−08年開港祭は大々的に開催

  • 2007年4月2日
 ハンブルグ観光公社マーケティング部長のベッティーナ・ブンゲ氏が来日、日本発の商品造成に期待を示した。特に、ドイツへの旅行商品では定番のロマンチック街道が多く、近年ではクリスマス・マーケットを訪れる新たな商品もあるが、北ドイツ方面への商品が少ないことから、さらに新たなルートの開発を促したい考え。

 この数年、日本からのハンブルグ訪問者数はほぼ一定。宿泊数で見ると2006年は3万6289泊で、05年の3万4837泊、04年の3万6576泊、03年の3万6472泊と大きな増減は無い。訪問者はレジャー、ビジネスがほぼ半分ずつとなっており、パッケージでは平均2泊、ビジネス需要は日本から約100社が進出していることから、一定規模の宿泊を確保している。ハンブルグを起点として約1時間圏内には歴史ある街が多いことから、パッケージでの周遊ルートとして提案するほか、ビジネス需要でも週末の過ごし方の提案や、テクニカルビジットでの訪問地の拡大を検討していく。また、北ドイツという位置から、テクニカルビジットでのプロモーションを体系化しているスカンジナビアとの協同も視野に入れる。

 また、ハンブルグは港町としても有名。2008年には商船三井客船(MOPAS)のにっぽん丸も世界一周クルーズの寄港地として予定しており、日本と関連の話題もある。08年は毎年5月に開催するハンブルグ開港祭を4月に予定しており、7隻から10隻の豪華客船が来港する予定で、歓迎式典など大々的に展開する計画だ。これを契機として北ドイツを訪問するツアーやクルーズ目的の旅行の増加にも期待を示している。