ザ・カハラ、ハード、ソフト面のサービス拡充し、質の向上に取り組む

  • 2007年3月29日
 ザ・カハラ・ホテル&リゾート常務取締役のジョン・ブランコ氏が来日、ハード、ソフト面のサービスを拡充する方針を示した。カハラは今年2月から来年末にかけて客室、スパ、レストランなどの改装を実施する。また、ホテル内ラウンジ「ザ・ヴェランダ」でのティーの提供を開始し、ホテル全体の質を向上する取り組みを展開していく。ブランコ氏は、1960年代からのカハラの歴史、文化を活かしつつ進化を追求する考えだ。

 日本人宿泊客は全体の約20%を占める。年初は日本人宿泊客がやや減小したものの、リ・ブランディングから約1年が経過し、日本マーケットで一定の成果が現れてきたという。これはファミリー、ヤング・カップルが増えていることによるもので、ドルフィンと触れ合うプログラムや子供向けプログラムが浸透してきつつあるという。また、引き続きウェディング、アニバーサリーの客層にも注力していく。特にアニバーサリーでは、過去にハネムーンやウェディングなどでカハラを利用したことのある世界各地からの顧客を対象に「アニバーサリー・クラブ(仮名)」を今年5月に立ち上げる予定で、特典の提供を通じて、リピーターの獲得を狙う考えだ。


▽07年から08年に客室など全面改装へ

 カハラの改装は客室、スパ、レストランやロビーなど2007年から2008年末にかけて、約3000万米ドルを投資し、実施するもの。2007年2月から今年末にかけ、スイートルームを含む全客室、2008年にはレストランやロビーなどのスペースも改装する。リノベーションは繁忙期を避けて実施し、各フロア毎に閉鎖して行う。

 新客室は「トロピカルシック」をテーマに、ラグジュアリーで快適性を追求しつつ、1960年代から続くカハラの歴史、文化の豊かさを表現。客室にはワイアレス・インターネットサービスを備えるほか、フラット・テレビを取り入れ、ベッドリネンも一新する。また、現在5部屋のスパ施設を完全にリニューアルし、全12部屋のトリートメントをもつ全室オーシャンビューの施設へと拡充する計画だ。