▽ノーザン・テリトリー政府観光局 〜ザ・ガン号で行く高収益旅行を訴求

  • 2007年3月20日
 ノーザン・テリトリーへの2006年の日本人訪問者数は前年比3.6%減の約5万3000人。同観光局ではこの原因として、燃油費の高騰やオーストラリア・ドル高の影響などを挙げる。ただし、同観光局日本・アジア地区局長のリチャード・ドイル氏は「直行便が就航していない現状で、よく(この人数を)維持できた」と、日本市場でオーストラリア全体が低迷する背景などを考慮し、評価する。

 日本人訪問者のほとんどが「エアーズロック」が目的で、最近ではエアーズロックに2泊滞在するパッケージ商品などが人気を集めている。さらに今後は、大陸を縦断する列車「ザ・ガン号」での鉄道の旅も促進。ゴールデンウィークには「ザ・ガン号」を組み込んだツアーが、日本航空(JL)の福岡/ダーウィンのチャーター便利用で予定されており、ほぼ完売だという。特にファーストクラスである「ゴールド・カンガルー」クラスが人気で、今後、観光局としても収益性の高いこのクラスで行く鉄道の旅を増やしたいという。ラグジュアリー感があるこのクラスは、パッケージを選ぶ日本の旅行者のニーズに合っているとし、主にシニア層を中心に訴求したい考えだ。

 一方、課題の航空の供給面では、シンガポールの格安航空会社(LCC)であるタイガーエアウェイズ(TR)の利用も積極的に紹介していく考えだ。TRはシンガポール/ダーウィン間を週4便で運航(6月7日〜10月27日を除く)し、約6ヶ月前からエージェント経由の予約にも対応している。