ニュー・サウス・ウェールズ州観光局は、都市と郊外を組み合わせた鉄道やレンタカーの旅を引き続き推進する。中でも、シドニーとその郊外の旅行は3年ほど前から人気が出ているという。同州観光局局長の寺本彬氏は「州内のあらゆる魅力を打ち出し、列車や車を使って旅に広がりを持たせたい」と、旅行商品の多様化を促す。

　例えば、ワイナリー巡りと自然の触れ合いをテーマに、シドニーから郊外のポート・スティーブンスやハンター・バレーを鉄道で訪れる旅は、団塊世代を中心に人気のルート。州内の充実した鉄道網を活かし、今後も同様の旅行商品の造成を働きかける。

　ドライブでは7月以降、消費者を対象にレンタカー会社と協力して、シドニー／メルボルン間のドライブマップを作成する計画を立てている。ポケットサイズの体裁で、テーマ別に同州でのドライブの旅の魅力を紹介する予定だ。