伊・ヴァッレ・ダ・アオスタ州、ウィンタースポーツなど観光素材の魅力紹介

  • 2007年3月8日
 ヴァッレ・ダ・アオスタ州観光評議長のエンニオ・パストーレ氏を代表とする使節団が来日し、スキーリゾート地、古代ローマ時代の遺跡が残る歴史文化、そしてワインやチーズ、生ハムなどの郷土料理といった同州の観光素材を紹介した。

 ヴァッレ・ダ・アオスタ州は、イタリア最北西部のフランスとスイスの国境に位置し、ミラノ・マルペンサ空港、ジュネーブ空港から車で約2時間、トリノ空港から約1時間の場所に位置する。同州のなかでも、ヨーロッパ最高峰のモンブラン、マッターホルン、モンテ・ローザなどの名峰に囲まれた、ヨーロッパ有数のスキーリゾート地クールマイヨール市は、2006年冬季オリンピック直前の日本人スケート選手の正式な練習地として、クールマイヨール市、日本オリンピック委員会(JOC)とイタリアオリンピック委員会で締結を結び、日本との交流を一層深めた。今回の来日では、この締結期間を延長しており、同州では交流の拡大を通して、現在年間で約3500名という日本人旅行者の需要拡大に繋げていきたい考えだ。クールマイヨール市では近年、さらなる観光投資が行われ、山岳リゾートの規模を拡大。デスティネーションとしての国際化を目指しており、新たに観光促進のための官民からなるワーキンググループを立ち上げるなど、サービス拡充を狙い取り組みを進めている。

 このほか、同州の500軒以上ある宿泊施設の大半は家族経営であることから、現地の人々と触れ合え、ホスピタリティ溢れるサービスも訴求。また、州都のアオスタは古代ローマ人がフランスやスイスを訪れるための重要な通過点であったことから、ローマ時代の100を超える城や塔などの遺跡観光も楽しめるという。

 さらに、セミナー開催に協力したアリタリア航空(AZ)は、日本市場の重要性を強調すると共に、15周年を迎えるミッレミリア・カードを展開することを紹介。新たなデスティネーション開発の観点からも、特に日本人観光客で増加傾向にあるFITのリピーターの渡航先として同州への期待を示した。