中国国家観光局、内陸部の新商品を促進、造成サポートも

  • 2007年3月8日
 中国国家観光局首席代表の張西龍氏は、3月6日のアクセスセミナーで、06年の日本人の中国渡航者数が前年比11%増の374万人と発表、「大きなステップアップとなった」と評価したものの、ビジネスとレジャーの渡航者の割合は「半々であった」とし、「観光需要の回復はしていない」との見方を示した。ただし、中国国内の航空需要は前年比15%増の1億6000万人と好調な伸びを見せたことから、2007年は「1億8700万人は間違いない」と予想。「マーケット拡大の象徴である」と今後の成長をアピールした。

 今後、同局ではさらなる中国観光ブランドのイメージ向上とともに、2008年開催予定の北京オリンピック、2010年の上海万博をきっかけとしたMICE誘致、団塊世代向け商品のPR、企業および団体のグループ需要の向上を目標とする。特にレジャー市場については、訪中観光者の80%が沿海地域を訪問することから、広州から貴州省の黄山など内陸部の新たな商品開発を促し、造成へのサポートを図るとする。一方で、企業および団体のグループ向けに、東京、名古屋、大阪、仙台、札幌でキャペーンの展開も予定している。