カナダ・BC州、西海岸のライフスタイルをテーマに3ヶ年継続プロモ展開

  • 2007年3月2日
 カナダのブリティッシュ・コロンビア州観光局は、今年から3ヶ年の計画でカナダ西海岸の暮らし方をテーマにした旅行素材の魅力をプロモーションしていく。1年目の今年は「ウォーキング・イン・ブリティッシュ・コロンビア」と題して州内の散策を提案。BC州観光局セールスマネージャーアジア担当のアンソニー・リッピンゲール氏は、最近の日本マーケットについて「体験やライフスタイル、人々との触れ合いを求めて訪れる日本人が増えている」と語り、成熟する日本マーケットに即したプロモーションを積極的に取り組む姿勢を示した。

 ウォーキングの楽しみ方としてビクトリアでは紅茶の飲み方教室やアンティークショップ巡り、現地の人とのアフタヌーンティー、春の花見ツアーやプライベートガーデンツアーなどが可能。また、ウィスラーではハイキング初心者から上級者まで、30分から4時間ほどのバラエティ豊かなハイキング・トレイルが充実する。バンクーバーでは北部に78コースのハイキング・トレイルがあり、ダウンタウンからさほど離れていないエリアで本格的なハイキングもできる。BC州は今年、エア・カナダ(AC)の座席供給量の増加など、需要増加を期待できる要素があることから、前年比10%増となる日本人訪問者数の誘致を目指す。また、州内の平均滞在日数が1.8日ほどであるが、ロングステイの人気の高まりを受けて、滞在日数の増加を狙った取り組みも進める考えだ。

 このほかBC州の3ヶ年計画では、2008年は「食べる/イーティング」をテーマに、太平洋に面した立地から特色あるウェストコースト料理を提案。新鮮な魚介類をはじめ、健康志向の強い国民性を反映したオーガニック、ロハスを意識した料理、近年人気が上昇中の州内オカナガン産のワインが楽しめるレストラン、郊外に位置する食事をメイン・アトラクションとしたリゾートなども紹介する。2009年は「泊まる」をテーマに、温暖な気候で治安の良い街をゆっったりと暮らすように滞在する、宿泊重視の旅を訴求していく。