マレーシア、KLキャンペーン積極化、初代観光親善大使に女優の田丸さん

  • 2007年2月27日
 マレーシア政府観光局は初代観光親善大使に女優の田丸麻紀さんを任命、新たなシティリゾートとして首都クアラルンプールを打ち出すKLプロモーションを強化する。マレーシア政府観光局日本支局長のシャリル・アリ氏は、「06年第4四半期からKLキャンペーンを実施しているが、ピーアールを強化することで旅行業界、一般消費者に対して一層の浸透を図りたい」と意欲を示す。アリ氏は「現在はコタキナバル、ランカウイのリゾートに需要が集中し、さらに繁忙期には国内線、およびホテルの客室供給力に制限がある」と現状を述べた上で、KLへの誘致を強化することで、日本人訪問者数を07年に50万人、2010年には60万人に引き上げる構想を説明した。

 KLキャンペーンでは現在、マーケットリーダーである20代から40代の女性をターゲットにした販売促進を展開している。アリ氏は「KLは女性、家族を中心とした日本の消費者に必要とされるデスティネーションである」と力強く述べ、語り、観光親善大使の田丸さんには「これからのデスティネーションとして引っ張ってくれると信じている」と期待を込めた。また、マレーシア政府観光局マーケティングマネージャーの徳永誠氏は、宝石のように輝くKLのシンボル、ペトロナス・ツインタワーと、日本宝飾協会の「2007イヤージュエリーイメージリーダー」に選ばれた田丸さんのイメージの相乗効果で、「KLの需要開拓に繋がる」(徳永氏)と自信を示した。

 田丸さんは2月上旬に現地を初めて訪問し、KLのシティリゾートの過ごし方を紹介するフルカラーの冊子の撮影に臨んだ。これを振り返り「都会的でファッショナブル、異文化国家なので様々な食事が楽しめた」と語り、「今度訪れた時はエステやマッサージをさらに体験し、オーダーメイドで作ってもらえるという靴を購入したい」とKLの魅力を紹介した。

 なお、この冊子は、ホテルライフ、スパ・ビューティ、ショッピング・グルメの3コンテンツで構成。マレーシア政府観光局は3月初旬に神戸、横浜で開催される「神戸コレクション」にブースを出展し、同小冊子を配布する。