メルコスール、07年10万人を目標−日本ブラジル100周年、団塊退職に期待

  • 2007年2月19日
 メルコスール観光局局長のラエルシオ・ブランコ氏は、2007年/2008年の日本ブラジル交流100周年、団塊世代の退職などを契機とする訪問者数の増加を目指し、2007年日本人訪問者数の目標を10万人と設定する。特に、旅行会社や航空会社などとの連携を深め、日本人の誘致促進を目指す。

 ブランコ氏は、目標の達成に向け「ファムツアーをはじめ、セミナー、見やすいウェブサイトへリニューアルする」の対策をあげ、特に旅行会社には「日本ブラジル交流100周年という祝賀行事を活かし、ブラジルをはじめメルコスールの国々を組み合わせたパッケージ商品の造成を促していきたい」という考え。また、安全面に関しては、「日本人は安心・安全に敏感であることを認識している」とし、「政府、観光局などが協力して受入体制を強化していく」としており、具体策として日本人ガイドの訓練などを強化することをあげた。

 なお、メルコスールの4ヶ国(ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイ)への日本人訪問者数は2004年、2005年と堅調に増加を示している。2004年は03年比17.87%増の8万1102人、2005年は04年比9.98%増の8万9201人。このうち、2005年の統計ではブラジルに6万8066人、アルゼンチン1万5752人、パラグアイ2836人、ウルグアイ2547人となっている。