中国・敦煌市、日本人向け各種割引政策を実施、冬季/春季間の需要喚起へ

  • 2007年1月17日
 中国の敦煌市長孫王龍氏を団長とするミッション団33名が来日し、豊富な観光資源、交通、観光施設などのハード面のインフラ充実、日本人向けの入場料割引政策について紹介した。割引は、「冬、春の日本人旅行者の増加を目的に割引政策を提供する」もの。具体的には、ユネスコ世界文化遺産に登録される莫高窟を除く、市に属する観光施設、遺跡旧跡への入場料などが4月30日まで10元とし、北周から晩唐時代まで5個の特別窟、および蔵経洞文物陳列館、敦煌研究院歴史陳列館、常書鴻先生記念館、文物保護陳列センターを無料で観覧できる。また、200名以上の観光列車を利用するグループに対し、ホテル宿泊代を半額とするほか、観光バスや食事代なども割引くほか、100名以上のチャーターグループにもインセンティブを提供する。

 セミナーで孫氏は、「観光都市を目指し、インフラ整備を推進している」と語り、観光設備をはじめ、空港、鉄道、道路の交通網が整備されていることを強調。特に空港はエアバスA320型機、ボーイングB737型機が発着可能となり、さらに拡張工事を進める意向。今後は、「国際線も開通するつもり」という意向も披露した。

 なお、観光施設は4ッ星、5ッ星ホテルが新たに5軒完成。合計のホテル数は34軒、ベッド数は1万5000ベッド、旅行会社60社、ガイドは700名以上に及ぶという。そのほか、市内のホテルやレストランのサービスの質を高める取組みを推進。さらに、観光都市を目指し、観光客を受け入れる敦煌市民の意識レベルを上げるための活動も展開しているという。