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中国・無錫市、日本人が好調な伸び、認知拡大図り、旅行需要の拡大狙う

  • 2007年1月16日
 中国の無錫人民政府は15日、東京で観光説明会を実施、約30名からなる訪日団が来日し、50名以上の旅行業界、メディア関係者が参加した。無錫市への日本人訪問者数はここ数年、年間で8万人にのぼり、特に2005年は11万2000人と、好調にその数を伸ばしている。市内には1000以上の日系企業が進出しており、現在では約3000名から5000名の日本人が現地に住んでいるという。

 来日した無錫市旅游局局長の王潔平氏は無錫は日本人にとって、演歌歌手の尾形大作さんのヒット曲「無錫旅情」でなじみがあるとアピール。さらに空路、鉄道、高速道路、水路と交通利便が高い上、観光資源が豊富にあることを強調する。南部には太湖、北部には長江と、中国の水郷として知られ多くの景勝地が広がるほか、中国の呉の発祥地であるなど、歴史的、文化的な観光資源が多い。中国中央テレビ局の映画村もあり、ロケ地としても有名なほか、魚類を中心に美食がそろうなど、見どころやグルメなど無錫ならではの魅力を訴求した。このセミナーを機に無錫人民政府は、日本における無錫の認知向上、および両国・地域の観光交流の推進を目指す意向だ。

 中国国家観光局主席代表の張西龍氏は、無錫が中国の優秀モデル観光都市であるほか、近年MICEのデスティネーションとして注目され、日本から教育旅行が訪れ、日本からのツアーも増えていることを説明。ビジネス目的の需要が高まりに加えて旅行需要が拡大傾向にあることを紹介した。さらに、日中間については、2006年は両国の観光交流が盛んになったことを振り返り、観光業界が大きな発展を遂げることに期待を示した。