日本渡航医学会調査、国内専門添乗員の62%が添乗時に急病人対応
日本渡航医学会の教育普及委員会はこのほど、国内専門添乗員100名に対してアンケート調査を実施した結果、62%の添乗員が2005年度1年間に担当した国内旅行で急病人を経験したと回答した。
アンケートで分かった90名の急病人のデータは、70代が27.7%と最も多く、続いて60代が24.4%、10代が15.6%、50代が13.6%の順となった。健康問題は主に女性や若年層に多い乗り物酔いをはじめ、50歳以上の女性に多い怪我、意識障害、風邪などが多い一方で、ショック、虚血性心疾患、脳卒中、死亡するケースも頻度が少ないものの発生した。重症ケースは、その1割強が脳梗塞、心筋梗塞、意識障害、ショックなどで、全ケースが60歳以上の高齢者。発症した場所は、移動中が最も多く、次いで観光中、旅館やホテルの順となった。
今回の調査結果を受けて日本渡航医学会は、(1)高齢者、慢性疾患をもつ旅行者は、事前に主治医に相談し、過去の病気、アレルギー体質の有無、病名、服用している薬剤名、服用量などを記載した健康記録書と健康保険証を携帯すること、(2)添乗員や旅館、ホテルのスタッフは体調が悪い旅行者に適切な対応ができるように、ファーストエイドを含むトラベルメディスン教育をうけておくことの2点を対策として訴えている。
アンケートで分かった90名の急病人のデータは、70代が27.7%と最も多く、続いて60代が24.4%、10代が15.6%、50代が13.6%の順となった。健康問題は主に女性や若年層に多い乗り物酔いをはじめ、50歳以上の女性に多い怪我、意識障害、風邪などが多い一方で、ショック、虚血性心疾患、脳卒中、死亡するケースも頻度が少ないものの発生した。重症ケースは、その1割強が脳梗塞、心筋梗塞、意識障害、ショックなどで、全ケースが60歳以上の高齢者。発症した場所は、移動中が最も多く、次いで観光中、旅館やホテルの順となった。
今回の調査結果を受けて日本渡航医学会は、(1)高齢者、慢性疾患をもつ旅行者は、事前に主治医に相談し、過去の病気、アレルギー体質の有無、病名、服用している薬剤名、服用量などを記載した健康記録書と健康保険証を携帯すること、(2)添乗員や旅館、ホテルのスタッフは体調が悪い旅行者に適切な対応ができるように、ファーストエイドを含むトラベルメディスン教育をうけておくことの2点を対策として訴えている。