旅行業・観光業DX・IT化支援サービス

国交省、オーストラリアと観光協議、交流人口500万人めざし具体策検討

  • 2006年12月5日
 国土交通省はオーストラリア連邦政府産業観光資源省と本日、明日の日程で日豪観光交流促進協議をオーストラリア・シドニーで開催する。この協議は次官級で開催されるもので日本側は洞駿国土交通省顧問、オーストラリア側はパトリシア・ケリー豪・連邦政府産業観光資源省次官補がそれぞれトップ。

 今年8月、前北側国交相がベイリー中小企業・観光大臣と意見交換し、相互の観光交流人口を100万人とすること、また、今後5年間の累計500万人を目指して両国間で協力を進めることに合意しており、今回はその具体策を議論するもの。

 日豪交流年である今年は相互交流が例年に比べ盛んになったが、協議ではこうした交流以外に、青少年交流、姉妹都市交流、JETAA(語学指導などを行う外国青年招致事業参加経験者)を通じた交流の拡大について議論する見込み。次官級会合で青少年交流や姉妹都市、JETAAなどが議論されることは初めてのこと。特に、オーストラリア側からの要望でこうした点が今回の議題に上ることとなったもので、オーストラリア側が日本のアウトバウンド誘致をより強固にしたいものと見られる。

 また、協議には日本旅行業協会(JATA)や日本航空、カンタス航空の関係者らも出席する予定。具体的には官民合同セッションにおいて、日本/オーストラリアの航空路の動向に関する現状や旅行需要の動向についてプレゼンテーションが行われ、議論の道筋を作る。